新訳版のオマル・ハイヤーム「ルバイヤート」

やっぱりいい。

この猛暑のせいなのか
いつもより読書時間が長くなっています。
積読はちょっと減ってきたかと思いきや
なぜかテンポ良く増えていく…。

あえてこの時間に読むとか
毎月何冊読む!みたいな決め事をしないので
積読は減らず、「本は腐らない」という理由で
増えていく一方ですが
読書をノルマにしたくないので
何冊読むとか、何時間読むとかの
決め事はしたくありません。
それに冊数が大事なのではなくて
どのくらい没入させてくれたかが
わたしにとっては大事。

最近ついに購入してしまった本があります。
大好きなオマル・ハイヤームの「ルバイヤート」です。
わたしにとっての没入本のひとつが
「ルバイヤート」なのです。



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オマル・ハイヤームは11世紀のペルシャの詩人です。
お酒を愛した「酒の詩人」のひとりで
李白、アブー・ヌワース、ハイヤームといったら
世界三大酒詩人とでもいうのでしょうか。
三人三様の面白さがあります。

「ルバイヤート」は岩波文庫からも出版されています。
昨年、国書刊行会から新訳版が出版されたのは
知っていたのですが、岩波版が好きすぎて
手に取るのが少し怖かったのです。
でもやっぱりハイヤームが好きで
誘惑に負けて買ってしまった…。
それに国書刊行会なんだもん、しょうがない。
装丁も美しいです。挿絵もいい…。
巻末の解説ページもすごく勉強になります。
それに帯に書かれた言葉を読むだけで
表紙を開きたくなるし、自分のものにしたくなる。

岩波版と国書刊行会版はどう違うのかというと
岩波版はペルシャ語の原典を小川亮作さんが訳し
国書刊行会版はフランツ・トゥーサンによる
フランス語散文訳版を高遠弘美さんが訳したもの。

ルバイヤートは四行詩という
その名の通り、四行で構成されています。
ですが新訳版は散文詩の形式なので
また違った印象を楽しむことができます。
解説ページを読むと、過去にいろいろな方が
訳されていたことに驚きます。

果てない夜の砂漠や満天の星空
雑味のありそうなお酒や
布のすれるような音
そんなものをいつも感じます。
そして人生を悲観するようでもあり
でも「明日のことなんて考えてもしょうがないから飲もう」という
ハイヤームが大好きです。
現代に生きるわたしたちの心に
深く沁みる詩も多いと思います。
11世紀に生きた人間と21世紀に生きる人間が
詩を通して共感しあえるって不思議です。

ハイヤームと同じように
お酒を愛した詩人たち。
ヌワースの「アラブ飲酒詩選」もおすすめ。
李白は中学生の頃に初めて読みました。
確か「国語便覧」に載っていたんです。
ちゃんと本を買ったのは大人になってからだけど
「李白」っていう名前がかっこよくて好きでした。



新訳版のオマル・ハイヤーム「ルバイヤート」_e0064860_18085098.jpeg

ハイヤームの言葉が
こんなに美しい本におさめられて
なんだか嬉しい気持ちです。

やっぱり買ってよかった!


Commented by 高遠弘美 at 2025-09-05 07:02
ご高文嬉しく拝読しました。ルバイヤートを愛する友に出会ふことができた思ひがいたします。この先も、折に触れて繙いて頂ければ、訳者としてこれ以上の喜びはありません。
採り上げて下さり、有り難うございました。
Commented by atougarashi at 2025-09-05 22:00
> 高遠弘美 さま
まさか高遠先生からコメントをいただけるとは思いもよらなかったので、感激しています。
そして素晴らしい翻訳をありがとうございました。ルバイヤートは何度読み返しても
味わい尽くすことのできない果てなき砂漠という気がします。
これからも大切に読み続けます。ありがとうございました。
by atougarashi | 2025-09-01 21:00 | 本、音楽、アート、器 | Comments(2)

ぺちこです。SHINeeが大好きなジョンペンです。韓国留学のこと、韓国のことなど書いています。pechikosec@yahoo.co.jp


by ぺちこ
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