よかった…。
久しぶりに行くことができました。
今年の3月から7月までの開催予定だった
「ふたつのまどかーコレクション×5人の作家たち」は
コロナのために開催期間が延長されていたのですが
駅からの送迎バスが運休していたため
車のないわたしは行くことができずにいました。
諦めかけていた時、バスが再開されてやっと行くことができました!
JR佐倉駅からも京成佐倉駅からも
バスで20分ほどかかる場所にあるため
送迎バスがないとハードルが高いのが難点なのですが
ここの美術館は時々無性に行きたくなるのです。
大好きなジョゼフ・コーネルのコレクションを多く持っていること
なんとも不思議な感覚に陥るマーク・ロスコのコレクションを飾った
ロスコルームがあることが、とても大きいのだと思います。
現在は予約制になっていて、駅からの送迎バスも予約制です。
バスの時間は決まっているので滞在時間は限られますが
じゅうぶん楽しむことができました。
行きのバスで帰りのバスチケットが配られます。
今回の展覧会はその名の通り
もともと持っているコレクションと
現代作家とのコラボレーションという企画で
開館30周年を記念するものです。
せっかくの記念なのにコロナの影響をもろに受けてしまって…。
どの作家もとてもユニークだったのですが
コーネルとコラボレーションをした福田尚代さんの回文と
サイ・トゥオンブリーとコラボレーションをしたさわひらきさんが
とても印象的でした。
わたし、回文作品は最初意味がわからなくて
学芸員の方に尋ねて教えていただきました…。
さわひらきさんの映像作品は見入ってしまいました。
映像を見ているような、小説を読んでいるような…。
新たに好きな作家が増えて、早速あれこれ検索しています。
ある作家を作家がどういう視点で見るのか。
そしてそれを鑑賞者がどう見るのか。
とても実験的だし、正解はないから
見る方も想像力を働かせ、五感を精一杯開放して感じる。
面白い時間でした。
そしてこの美術館のもうひとつの魅力は
大きな池や木々に囲まれ、散策が楽しいところです。
ちょうど紅葉がきれいでした。
レストランも空いていたので
ゆっくり食事も楽しめます。
栗のパイがおいしかったです。
飲食店なども苦労されていますが
こういった美術館や博物館も困難な時期を
なんとか頑張って乗り越えようとしています。
休館などで絵画などの貸し出しや展覧会のスケジュールも
混乱しているのではないかと思うと…いたたまれない…。
お客さんでごった返す中ではなく
ゆとりのある空間で鑑賞できるのはとても贅沢でありがたいのですが
同時にいろいろと考えてしまいますね…。
川村記念美術館、コロナ対策はがっちりなさっていました。
バスの中での検温や入館手続き
バスの座席にもパーテーション…と
やれることは全部やってます!という感じ。
そんな世間の騒めきとは関係なく
ただそこで存在感を放ち続ける作品たちに
冷静な気持ちが戻ってくるような気がしました。
コーネルの箱の中にある永遠や
ロスコの絵に囲まれる神秘的な体験は
こういう時にこそ必要なのかもしれません。
美術館は予約制、JR佐倉駅と京成佐倉駅から出ている
無料の送迎バスも予約制です。
東京駅からも有料のバスが出ています。
不安定な時期なので、いらっしゃる場合は
ホームページを確認することをおすすめします。