わからない、を楽しむ。
2006年 03月 08日
わかりにくい、とされがちな
現代アートをもっと身近に、
というのがテーマ。
ダイムラー・クライスラー・アート・コレクションを
受付で渡されたワークブックを手に
見てまわる、という試み。
ワークブックには各作品に関する
わかりやすい質問が書かれていて
見るひとは、それに対する
自分なりの意見や感想を
書込みながら作品を見てまわる。
前に見たひとの答えが書込まれているから
ひとの意見や感想に触れることもできる。
色を楽しみ、形を楽しみ、モノを楽しむ。
おもちゃ箱にいるみたいだった。
現代アートは
「わからない、を楽しむ」という一面があると思う。
作者の思考をなぞるだけではなくて
自らが感じ、想像しないと
「なにこれ」で終わってしまう。
今回はワークブックがあることで
「感じとり、想像し、発信する」ということが可能で
作品との対話がしやすい展覧会だった。
「アートと話す/アートを話す」 東京オペラシティギャラリー
2006/01/14-2006/03/26