リヒターの手触り。
2005年 11月 04日
ずいぶん長く待っていた
リヒターの展覧会。
リヒターはドイツのアーティストで
フォト・ペインティングという
独特な技法の作品がとても素敵。
写真を大きくカンバスにかきうつして
ぼやっとさせたその技法は
あらゆるものをやわらかくみせる。
時間が止まってしまった
音のない、やわらかな世界。
ほんとうに素敵。
雲、りんごの木、モーターボート、女たち。
このなかに入ってしまいたいと思う。
他にも色彩ゆたかな作品や
ガラス板の作品が展示されていた。
そういうのも素敵だけど
やっぱりわたしは
フォト・ペインティングの作品が好き。
もっと見たかった。
美術館のまわりの散策路を歩くと
十月桜という桜が咲いていた。
すばらしい金曜日だった。
「ゲルハルト・リヒター -絵画の彼方へ-」
川村記念美術館 2006/01/22まで